電子定款認証後の原始定款

 株式会社設立の際には定款から電子定款を作成し、公証人からの認証を受けることになります。この会社の設立時に作成した定款には、公証人の認証文と認証印が付いて、 「原始定款」 と呼ばれています。

後日に、「当社の定款がないんです」、「定款を作成したい」です とか、金融機関からも、「会社さんに定款の提出をお願いしたら、失くしてしまったらしい」 など、「定款」 に関する質問を頂きます。

しかし、実際には、通常の場合、要するに「原始定款」が物理的に紛失したことを指しています。

もちろん、原始定款は大事な定款です。大切にして頂いた方が良いのですけど、原始定款という物理的な原始定款がないことと、会社の定款が存在しないこととはまったく別な問題です。

定款変更後の現行定款

 その会社の定款とは、株主総会で定款変更決議がされた場合には、その内容が変わっていきますから、設立後定款変更した際、原始定款は変更後の定款内容を表していませんので、総会等で議決した内容を記載した定款が「現行定款」となります。

 但し、原始定款を求めれるケースも実際にはあります。その為、弊所で電子定款を作成したお客様の場合、公証役場での認証後を含め、メール添付でお送り頂いて、保管させて頂いておりますのでご協力板だけ気ますようお願いをしております。