「世界の三大不正の一つ」!STAP細胞問題に関して、理研改革委が激しく批判しています。そもそも、小保方氏をなぜ採用したのか、そこに不正があったと言える気がしてなりません。
でも代理人弁護士での華麗な演出を行った記者会見から後の経緯を細かく見ていると・・・なにごとも代理人を立てて争う姿勢を示すことだけが問題解決につながらない具体例かも知れません。

STAP問題 理研改革委、厳しく批判「世界の三大不正の一つ」と認識- 産経新聞(2014年6月13日)

 「ずさん」。STAP(スタップ)細胞の論文不正問題で、理化学研究所の改革委員会は12日、そんな厳しい言葉で突き放し、小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダー(30)が所属する発生・再生科学総合研究センター(神戸市)を批判した。組織のトップは「責任は大きい」と反省の姿勢を見せたものの、世界的な研究機関への厳しい視線は、事態の大きさと深刻さを如実に物語っていた。

 改革委の岸輝雄委員長(74)は会見冒頭、STAP論文の不正問題について欧州の友人から「世界の三大不正の一つとして認識されてきた」と言われたことを紹介。問題が、2000年代に起きた米ベル研究所での高温超電導研究に関する論文捏造(ねつぞう)や、ソウル大教授の胚性幹細胞(ES細胞)研究に関する捏造と並ぶ科学界の不正事件と受け止められていると切り出した。

 穏やかな口調ながら、岸委員長の説明は厳しい内容だった。小保方氏の研究データの記録・管理を「きわめてずさん」と指摘。論文作成を指導した笹井芳樹副センター長(52)に関しても、小保方氏の経験不足を認識しながら、「小保方氏の過去のデータを批判的に再検討・再検証することなく信用し、多くの誤りを見逃した」と断罪した。

 報告書はセンターのトップである竹市雅俊センター長(70)にも言及した。小保方氏について笹井氏と同様の認識がありながら、データの記録や管理について「確認・指導を行う責務を実施していないばかりか、そのような責務を負っていることを認識さえしていないことをうかがわせる」と批判した。

 会見で「ずさん」という単語が何度も飛び出し、岸委員長はセンターについて「ここまでのことが起きたときは解体して出直すことが要求される」と提言。改革委の厳しい目は理研本体にもおよび、ガバナンス(統治)体制の変更や外部有識者のみの調査・改革監視委員会の設置を求めたが、岸委員長は理研の野依(のより)良治理事長(75)の責任について、「自分で(進退を)考えると思う」と話した。

 ほかの委員からも厳しい意見が上がった。竹岡八重子委員は「国民の信頼があってこそ、研究に国費を投じることが許されることを、もう一度理解してもらいたい」。理研に対する社会の厳しい目が今も続いていることを念押しした。